平面図から読めること
地下一階婦人靴売り場について、実際に足を運ぶ前にフロアマップをチェックしていました。そのときに真っ先に気がついたのは、靴売り場と靴下・ソックス売り場が同フロア内にあることです。
わたし自身、靴選びが変わると靴下選びも変わったという日記を書いていますが、こちらのブログにもフィッティング時における靴下の重要性が書かれています。
シューフィッターが語る足と靴【共有ブログ】
・シューフィッターからのお願い④
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「靴下とは、靴を履くときに足に着ける、靴の下着です。
その靴を履きやすくするため、きついパンプスに爪先を納めるために、
開いている趾先をまとめて整えています。
ストッキングの靴下は、言わば趾先のペチコート兼ガードル、と言えるでしょう。」
美しい表現ですね。
素足でフィッティングされる方もいますが、その靴はストッキングを穿くと合わなくなります。
素足で合わせたら、素足で履き続ける。
ストッキングで合わせたら、靴下で履かない。
履き物と靴下はワンセットです。
グランフロントの好日山荘のシューズ売り場なんて、ソックス売り場とほぼ一体化。
アウトドアにおいて履き物と靴下がワンセットなのは、普通です。
しかし、百貨店の靴売り場とソックス類が別になっていることは多いです。
梅田の大丸、阪急、阪神は全部別フロア。
同じそごう系列でも全店が同フロアではありません。
これは善し悪しを判じたいのではなく、その売り場の方針、お店の方針が反映するのでしょう。
現実的に面積がないケースもあります。
でもわたしからみると、商機を逃していてもったいないと思いました。
試着にあたり手持ちのストッキングがなければ売り場でも貸し出してはくれますが、この季節だとカラータイツがそろっています。
秋冬パンプスやブーティーを購入したら、その靴に合わせてカラータイツもという流れになりませんか。
トレンドカラーの靴を新調するのはもったいなくても、タイツなら手軽に導入できます。
靴とワンセットの方がアピール力あると思うんですが。
サンプルの多さ
実際に靴下売り場に行ってみると、サンプルの数がとても多いです。ストッキング一色一色はもちろんですが、サイズもちゃんとLLがある。
そして、パンプスインのサンプルがずらっと下がっています。
これ、確認したところ一部は試着が可能なのです。
すごい!!
フットカバー、パンプスインは靴下類の中でも特に悩ましいアイテムで、とにかく脱げます。
脱げない工夫をしているものはどこか痛かったり、いろんなレビューを読みあさって通販したり、トライアンドエラーの境地。
これこそ、自分の靴とあわせて試着できるところがあれば、メガヒットだと思います。
いつものこなさんブログからですが、
・フットカバーの大誤算(フットカバー研究 第1弾)
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コメント欄、そして圧巻の「靴下・タイツ」カテゴリの記事数(イコール投資金額と時間)をみると、つくづく試着させてくれたらいいのにと思うのです。
そごう横浜店ではパンプスインは一部試着可能ですが、通常の百貨店では試着できません。
サンプルはあれど、「試着はご遠慮ください」とテプラ貼ってあったり、そもそも靴下売り場に椅子の一つもありません。
衛生上の問題もあるのかと思いますが、フォーガル(Fogal:一足4000円近いタイツ売ってる)のショップだと、タイツもストッキングも試着させてくれるぞ~
絶妙のトイレ配置
これは現地に行って気がついたことです。ソックス売り場内に、女性専用トイレがあります。
「あっ」と思いましたね。
購入したストッキング類をそのままここで履き替えることができます。
(売り場内にはたしかお着替えブースがあったと思いますが、自信がない)
それと、女性の心理をとても理解されています。
大木さんが以前お客様に
「トイレに行く動線(※註)に、女性の靴売り場があってはいけないね」
とご指摘を受けたそうです。しかも男性。
たしかに女性のあしもとというのはとてもナイーブな領域。
ひっきりなしにトイレに流れこむ男女が視界に入っては、落ち着かない。
わたしが以前、大阪タカシマヤのソロデッセがトイレ前だったことをわざわざネタにしたのは、そのことが念頭にあったからです。 (関連日記)
ソックス売り場とトイレの配置はさすがに林さんの領域ではありません。
他のフロアマップと見比べもしましたが、最初にこのお店を作る段階で、相当作り込まれているのがわかります。
最後は、婦人靴売り場です。 こちらへ
(※註)動線と導線の使い分けは、こちらの記事を参考にしました。
・建設業界は「動線」、百貨店は「導線」 ドウセンその違いは?
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