お勉強好きだからこそ
これまでさんざん衣服と下着について「サイズ表記にこだわるな」
と言っていますが、靴もサイズ表記はアテになりません。
それでもやはり、今回そごう横浜店まで足を運んでみて【こうでなければ】というくくりにこだわっていたなと思いました。
もちろん自分の足の実寸や特性を知った上で、なおかつ足の幅やかかとのサイズまで精通している売り場やお店で靴を買うのが理想です。
わたしはこれまでに二度、靴を買うことを諦め売り場放棄しています。
一度は2010年。
それから人に靴選びのことを相談されるようになり、自分でもっと知りたいと靴の勉強を始めたときです。
靴の勉強はすればするほど、合う靴が見つからないというのが現状です。
この日記にも連綿と書いてきました。
そして林さんもわたしの日記を読まれ、こんだけのことをやってきたならもう靴を選ぶことができないのではと危惧されていて、まさか横浜までほんとに来るとはと驚かれたそうです。
ですよねー(^^ゞ
なんのかんの言って、諦めが悪いんですよ。
人間の持つ可能性に希望を持っています。
ほんとに自分が納得して腑に落ちるまで、周りになに言われても止まりません。
いつだって探求しているからか、嗅覚が鋭いようで「お」と来たものにはさくっと足を運びます。
最初のメールでぴんと来たのです。
結果的に、いってみてほんとに良かったです。
今回、藤本さんの計測、林さんのフィッティング、土屋さん(2016年7月で退店されています)の計測とテーピングとそれぞれお願いして、たくさん得たことがありました。
まず、自分がこだわりをもっていたこと。
わたしは横アーチはつぶれていますが、土踏まずはしっかりある。
足入れの好みは、足囲がぎちぎちしないことと、カウンターしっかりめ。
細めシルエット。スエード。
ロングカウンター大好き。カウンターラブ。シャンクラブ。
つまり、『靴の機能』に特化して靴を選ぼうとしていたのです。
そらそうだ、自分で勉強したらこうなります。
【いい靴探し】に奔走することになり、だから勉強すればするほど、
「…ないんですけど」
ってなるのです。
この視点で靴を探していると、セパレートパンプスはまったく視界に入らず、存在しないも同然です。
灯台もと暗し
「You cannot see the wood for the trees.」
「木を見て森を見ず」
事物の末梢的部分にこだわりすぎて,本質や全体をとらえられないことのたとえ
くやしいー! まさにこれです。
わたしのそもそもの目的は、痛くない、脱げない靴で出かけることです。
結果的に靴選びの知識がもりもりついたのですが、靴選びが目的じゃなかった。
自分のあしのこと、見ているようで全然見れていなかった。
まあなんにつけ、自分のことは自分がいちばんわからないってことですよ。
そして計測もそうです。
今回運良く経験豊富なお二人に計測してもらったのですが、計測の仕方や結果の読み取り方など、それぞれ特徴がありました。
継続していっこのお店で足の移り変わりを見るのももちろん大事ですが、違う方の見方によって得ることも大きいです。
あるお店では「この状態は良くない」と言われても、別の見方だと
「いうほど悪くないですよ」ということが、多々あるからです。
あ~なんか心理学で学んだ「観念」そのまま…
k's narrow feet ~細幅足の悩み~ブログ内にちょっと前に書かれた記事ですが、
・私の足をじっと見て細幅の足ってどんな足なのかちょっと考えてみた(1)
http://
「悲観しないことが大事」
林さんにお聞きしたら、2AやAの方ももちろん売り場に来られます。
「うちにはありません」
ではなくて、対応されてきたからこその技術、その上でできあがったのがあのハイブリッドパンプス。
だから、そごう横浜店にしかなくて、他のそごう系列に並ぶことができないわけです。
となると、いちばんはやくて楽な靴選びは、
①売り場に熟知した販売員(資格の有無ではない)
②調整技術
このコンボになります。
専門店や百貨店などどこに行くかは、予算や靴の好み、どんな靴がほしいかで変わってきます。
ある程度靴選びの知識があれば、あわないものを薦められてもきっぱり断ることができるようになります。
そういう点では靴選びの知識は必要ですが、それプラス一度でもちゃんとあう靴を履くことが大事です。
知識+自分の感覚
こうなって初めて、わたしは自分のあし・体と向き合えることになりました。
その一度の体験だけでも、時間をかけて選んでもらう費用対効果は十分あると思います。


今回購入したt.inabaのセパレートパンプス。


履いたときに全然感じが変わるんですよ、ふふふ。
林さんは購入時に
「履き続けるといずれここがこんな風になってくるので、
そのときはお越しいただく方がいいのですが、
(わたしの場合はそうそうできないので)
こういう調整の仕方ができます」
ときちんと説明してくださいました。
最初から最後まで気持ちよいお買い物となり、ありがとうございました!
この靴を履いてのお出かけはまたの機会にして、つぎにそごう横浜店の売り場についてを書きます。
まずはこども靴売り場、こちらへ。