※2016年8月追記
土屋さんは2016年7月で、そごう横浜店美名誂靴ショップを退店しています。
過去ログとしてご覧下さい。

9日はクリエイターズフェアPart2を一巡したあと、「美名誂靴」というコーナーへ行きました。
「美名誂靴」(びなちょうか)、誂え靴のことですね。
イラストレーター藤井美智子さんの描かれたチラシがとてもきれいです。
http://kaigakan.jp/blog-entry-190.html

こちらにいらっしゃるのは、
土屋さん
土屋 邦男さん。

林さんのフィッティング調整とは別で、インソールの調整やテーピング、オーダーシューズを担当されています。
わたしがいったとき、8階のこども靴売り場で新しい靴を購入された親子連れが来られ、お子さん靴の調整をされていました。
親御さんの意識が高いんですね。
もともとこちらで親御さんが靴を買われていて、こども靴もという展開になったのかしら。

計測法に見える経験則

まずはフットプリントです。
計測目的でとったのは2012年11月25日(関連日記)が最後。
いちばん新しいのは2013年12月のこれですが、 趾紋がメインだったので数値までちゃんと計測していません。

素足でプリントをとってから、立位荷重状態で足囲を測ります。
それから着席して、
「足を組んでください」
え? なんでだろう??
そしたら組んでみてプラーンとなった状態で、足囲を測ったのです。
座位非荷重状態の計測だ!!
こんな計測の仕方、初めてです。
普通にそっと測ったのと、ちょっと締めたのと二回測っていました。

これすごい興味深かったです。
靴からのアプローチではなく、ウォーキング講師やフットケアの方がこの非荷重計測を採用しているのは見受けられるのですが、おそらく靴向けの教科書にはない計測の仕方なのか、靴屋さんで採用しているところはまだ少ないと思います。

非荷重計測については、いつもの“甲低幅狭シューズ探訪記”ブログ内で「日本フットケア学会」の報告を引用し、書かれています。
http://ameblo.jp/sunjarat/entry-11838307237.html

タルタルガ計測(と勝手に呼んでいる)より
「私は長年の経験から、普通に測ったサイズと少しきつめに絞ったサイズときつめに絞ったサイズの3つを測るようにし、その3つの中間の数値を、足囲と考えるようにしています。」
のように、土屋さんもオーダーシューズの経験則でこの計測を取り入れられたのでしょうか。
うわーびっくりしました。

(※追記:古瀬先生より情報いただきました。ありがとうございます!
 パンプスの木型は別ですが、紐靴などの木型設計は、座位・非荷重計測。
 しかしJIS規格と照合する際は、立位・荷重計測になるそうです。
 だから靴屋さんでは荷重計測なんですね)


それからわたしの踵を見て、
「ここが靴擦れできるでしょう」ういむっしゅー
それとインソールを抜いたコンフォートボロネーゼを見て、インソール作らなかったのと聞かれました。
作ったけどロルフィングを受けて違和感感じるようになったということを話したのですが、パラマウントさんの靴自体よくご存じです。
お店の場所もさらっと口にされていました。

あと、わたしの靴紐の締め方を見て、締めすぎだと林さん土屋さんに言われました(笑)
靴ひも強弱
しっかり締めるのはこの部分だけで、結ぶところはそんなぎちぎちしなくてよいのに、わたしはぎゅうぎゅうやっちゃうんです。
そして紐の重なる部分が、足の甲のちょっと骨が出ているとこに当たって痛い。
これはわたしの足がそういう状態なのを加味しなくても、しっかり目は前足部に近い方でよかったそうな。
教えてくださりありがとうございました(^^ゞ

続きに、テーピングです。こちら