町さんのブログを読んでいて、「まさか」と思ったことが。
http://mukeifont.exblog.jp/21246474/

「本当はジェットストリームの0.38あたりで記入したい。
でもにじみ抜けとか絶対に嫌だ。」

ジェットストリームのにじみ抜け…
初めて見る字面ですが、心当たりありまくりです。
にじみ抜けで猫町さんの過去記事を読み、裏抜けという言葉に行き着いたとき、わたしだけじゃなかったんだー!! と本当に今頃腑に落ちました。

でも書き味が気に入って、発売当初から飛びついていました。
最初はブルー、その後黒と赤で勉強会などのノートを取っていたのですが、ある時読み返すと

「なにこれー!」

ページの裏側に、とくに赤のインクが「透けるっていうレベルじゃないよ!」というぐらい、くっきりうつっているんです。
エトランジェディコスタリカ2010
裏側なにも書いていないのに、前のページに書いたものが判読できるぐらいくっきり。
右端に、ジェットストリームで普通に筆記した部分を参考に入れています。

ノートの片側だけ使っているときは気がつかなかった、インクのうつり。
これが「裏抜け」という現象です。
Wikiより
「裏抜け(うらぬけ)とは万年筆やつけペン、羽根ペン等の筆記具において、筆記時に、
インクが紙の裏側まで染み込んでしまっている状態のことをいう。
字の折れや、止まる部分が、紙の裏から見たときにはっきりと分かるような状態である。」

ついでに「裏移り」とは、
「対して「裏移り」は、印刷した後、インキが乾ききらない状態で次の紙を重ねてしまって、
重ねた紙にインキが転写されてしまった現象のこと。」
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20090210140600.html

全然違う現象ですが、なんとなく混同したイメージを持っていました。

前述の画像は2010年10月の筆記、ノートはエトランジェディコスタリカのCUOIOシリーズです。
2009年に使っていたRollbahnは、裏抜けはこれほど酷くなく、折れや止まるところ(インクだまり)で散見されるぐらい。
紙が厚いのでしょう。
でもジェストのインクがなぜかのりづらく、書き味が好きじゃなくて、使うのを止めました。

次に直線が引きやすいノートが欲しくて、2011年から使っているコクヨのドット入り罫線シリーズ
これも悲劇でした…

コクヨ2013
ちょうど水に濡れたサンプルがあるので、ここをピックアップ。
2013年4月の筆記です。

ジェストは水濡れや湿気に弱く、黒が濡れると字の周りに黄色いインクが染み出します。
赤も同様。
濡れてなくても、裏抜けもばっちり。
これより古い筆記ページはもっと惨状です。

いままでペンとノートの相性でこんな現象に遭遇したことはなく、運が悪かったんだ…とトホホな気持ちでジェストを使い切り、ビクーニャに乗り換えたんです。
でも、わたしの運じゃなくて、ジェストの仕様だったと判明。

http://mukeifont.exblog.jp/16657372
「結論から申し上げますと、その現象は確かに「ある」ものであるが、
現時点では「どうしようもない」問題であります。」

おまけにこれを調べていて、ビクーニャも同様の現象が起こる可能性を知りました。
http://plaza.rakuten.co.jp/rokeroke3/diary/201112260000/
この方の水濡れ実験です。

今のところビクーニャの赤で書いた文字は、コピー紙とは相性が良いのか裏抜けはありません。
しかし件のコクヨのノートで字を書く機会がなくなったため、その後の検証は出来ていません。
そしてわたしも手紙には筆ペンの方が楽だったり、手帳にはもともと違うペンを使っているしで、油性ボールペンを使う機会がめっきり減っています。
紙の質が悪いのではなくインクの質が向上したことでこんなトラブルがあるとは、メーカーも想定していなかったのでは。

長期保存に低粘度インクボールペンは不向きです。
やっぱ、最後に頼れるのは鉛筆か。
ジェットストリームのあの鮮やかな黒さは、好きなんだけどなあ。残念。

ビクーニャも本体がリニューアル、デザインは前の方が好きだった。

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