ができあがるまでの1ヶ月間、内股の筋肉を意識して歩きました。
わたしは歩くときに膝の内側が擦れるんですが(太いんちゃうで!)、パンツの膝内側だけ傷みそうで困ると思ってたら、タルタルガのオーナー松本さんに

「歩いているとき足をクロスさせてる」

と指摘されたので、膝をまっすぐ出すことも意識してみたら当たらなくなりました。
だから、これまで靴の踵で反対側の内踝蹴っ飛ばすことがあったんか…

最初はすっごい外股にガニガニ歩いている気がして怖かったんだけど、自動ドアに映る姿でチェックしてます。
なんだ普通じゃん。
頭で思い描いているイメージを、もっと正しいものにしないと。

もたもた歩く練習をしていた11月、できましたよーという電話が!
会社帰りにダッシュでお出迎えに行きました。
タルタルガ01
じゃーん
わたしの23.5Aの靴です!
タルタルガ02
ヒールは楕円で、横から見ると長いですが後ろからだとほっそりです。
タルタルガ03
赤いアウトソールが素敵。
靴べらもプレゼントで頂けました。金属の靴べらなんて初めて使います。
携帯用でとても使いやすいよ。

※写真は新品状態ではなく履きならしてから撮影したのでちょい痛んでます。
撮影に気が回らなかった

お店でさっそく履きました。
そして立ち方・歩き方の補正をしてもらい、とにかく

「これまでの靴と全然違うからね。痛かったら絶対無理しないこと。徐々に慣らしていってね」
「痛かったら靴をすぐ持ってきて、いくらでも調整できるからね」

と、重ね重ね慎重なお言葉のもと送り出されました。
というのも、やっぱり痛くて履くのをやめちゃう人がいるそうです。
「高いお金出して痛い思いするなんて」と。
その気持ちは、わかります。

なんせ横幅の纏足的痛さはこれまで体験したことがない感覚です。
靴擦れの痛さじゃないけど、左右から足をガシーンと固定されてる状態で歩くことになり、

そろ    そろ

という足運びなんです。
“歩く”というより“足を置く”ってカンジでしょうか。

この日、淀屋橋から梅田まで徒歩で北上するつもりが、全くそれどころじゃなかったです!!
早々にギブアップして電車に乗り込みましたが、トータル1時間弱(このうち乗車時間は25分くらい)の着用でした。

それなのに脱いでみてビックリしたのは、背筋が痛い! 肩胛骨の間が痛い!
履くだけで背がしゃんっと伸びるのは実感していましたが、筋肉痛になるほどって。
わたし、普段どんだけ背中丸めて歩いてるんやろ(´・ω・`)

翌日から会社に靴を持参して、まずはカーペットフロアで歩くようにしました。
いやもーこれが!!
通常歩く速度が1倍速だとすると、0.6倍速ぐらいでしか歩けないんです。
“足を置く”ようにしか足運びできないから当然です。

同僚から、
「どしたん、今日えらい上品な歩き方やな」

そうなんです、とにかく姿勢はすっごいいいんです。
背中はシャキーンとしてるし、視界が広い。

そしてこの靴を履いてみてイヤでも体に染みついたこと、それは
【踵から着地】【親指でキック】【内側の筋肉】
この三点を守らないと、まじで足が痛くなり歩けません。

これまでのように小指側(外側)で歩くと、小指のつけ根が痛い。
これはリンパ的なビリッとした痛みで、思わず顔しかめたくなる。
そうなってから『ああっ内側のこと忘れてた!!』って気がつきます。
まずはとにかく内側の筋肉を使うこと、これに重点を置いて履くことをがんばりました。

そうはいっても何十年も知らない感覚の靴ですから、無理せず最初は2時間から。
そのあとは通勤用のレザースニーカーに履き替えます。

(出社)レザースニーカー→パンプス→(退社)レザースニーカー 

このローテーションで、会社の倉庫でこっそり履き替えてました。
ストッキングとソックスも全部履き替えないといけないので、デスクでささっとは履き替えられないのです。
あ、ストッキングは膝下タイプなので、倉庫でお尻丸出しじゃありません。

そして休日、まだ外で履くほどの経験値がないので、自室の勉強机下に新聞紙をひきペン習字の学習時だけ履いてました。
座っているだけでもこの靴履いてると、姿勢がしゃんとするんです。

こんな調子でできるだけ毎日履き続けるようにしました。
時間は2時間、5時間、7時間、8時間と徐々に長くなり、社内だけでなく休憩時間に地下街も歩くようにしました。

*-*-*続く