ところが今年、変化が起こったのです。
最初に気がついたのはたぶん11月のある日、いつも出かける時は気温を確認して服を決めるので、“この数値ならタートルネックだな”と外出をしたところ、暑くて暑くて着てられなかったのです。
あれ?
12月になりダウンを着るようになっても、タートルネックどころかマフラーもいらない。
首もとがざっくり開いたニットを一枚、それにダウンだけで十分出かけられる。
ダウンも前を閉めてると暑いから、全開です。

去年の同じ時期、わたしはタートルのカットソーを着て、ダウンを着て、さらにマフラー着用していました。
いまはVネックのニットとダウンのみ。
パンツの下におばパンはくのも普通だったのが、暑くて履いてらんない。
髪もポニーテールにしても平気。

Vネックのニットにダウンの前を開けて颯爽と歩く姿は、どこかで見た。
そうだ、あれだ、「THE SNAP WOMAN」に出てくるイタリアのマダムみたいじゃん!!
あんなことできやしないと思っていたのに、できてるじゃん。
家の中ではタートルを着ていますが、外には鎖骨見え見えのニットで出かけられるのです。
12月のわたしはVネックのニット2枚も買ったほど、これまで全く無縁だったスタイルが嬉しかったのです。
襟ぐりが深いニットだと、バストがですね、大きく見えるのね…
わたしびっくりしたわ。
サイズが変わったのもありますが、鏡に映ったスタイルが全然違うんですよ。
楽しすぎでしょう。

そしてもういっこ、食事を摂ると体が温まるのがわかるようになりました。
これは気温が下がりだしてから気がついたのですが、食事をしているとだんだん上半身が温まり始め、手の先足の先までみっしり熱が伝わるのです。
『学校で習ったこと、ホンマやったんや!!』
消化によるエネルギー(熱量)の発生ですよ。

わたしがこれまで“温かいものを摂ったら体が温まる”と思っていたのは、せいぜい口の中がぬくくなるだけだったのか…
世の中のデブが食事してる時に汗だくなのって、こういうことなのか。
お風呂に入っても暖まるまでの時間が短いし、寝る時にシルクの五本指ソックスを履くのですが、これが実に暖かい。時には熱を感じる。
これまでは“寒くはない”程度でした。

【寒くはない】と【暖かい】っていうのは似て非なるものです。
冷え性対策でシルク製品を薦められ身につけていても全然暖かい実感なかったのに、ほんとに暖かいんだ。
平熱が35.7度から36.7度になると、世界は冬でもあたたかいのです。

愛用していた椅子用電気マットまで熱すぎて、オフにしたりオンにしたり忙しい。
去年まで全然熱くなくて、むしろ勉強用の電気毛布買おうと思ってたのに。

続く