狩はスキー場です。
おばちゃんが
「ここからすぐよ! 歩いて15分ぐらい」
と言っていたスキー場前の温泉「暁(あかつき)の湯」、その隣に食事処が2つほどあります。
※プランの特典でこの温泉には無料で入れます。

おばちゃんの言葉を信じて軽い気持ちで歩き出したのですが、大阪人のわたしは地図を見ると“平地”と思っちゃうんですよね。
そうなんですよ、ここは山の麓。
どこを向いても坂道ですねん。
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これまた『この道で合ってるのかしら…』と不安になるほど、人気が全くない。
途中までは緩やかな坂が、温泉の直前より急になり、まじで汗だく。ぜいぜい。
そうだった、気温が低いから忘れていたけど、わたしは平熱が高い人だった。
実際に温泉に行き着いたのは20分ばかし歩いてからでした。
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やっと!!

ついでに夏のスキー場がどんな風なのか、ゴンドラ乗り場へ行ってみます。
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はげちゃびん

低いところはマレットゴルフのコースになっていて、スキーのコース部分は山を彫刻刀で削ったみたいになってます。
おもしろいなあ。
このあたりはお店も宿も全部閉まってる。
お客も全くいない。
いくつか営業自体辞めている施設もあり、リフト前なのにもったいないなあ。
かくいうわたしはスキーに全く興味がありません、雪山怖いんだもん。

地図を見ると「あじさい寺」の表記があるので、足をのばしてみました。
高源院です。しまった、またもや坂道…
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杉木立の細い参道の先にあじさいに埋もれた階段があります。
あじさいはやっぱ、こういう曇りの日だとより風情がありますね。
花の盛りは過ぎてますが、緑がいっぱいで気持ちよいです。
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写真の右に映っている茶色い屋根、ペンキでギラギラしてます。
飯山線の車中からもこういった屋根の寺社をたくさん見たのですが、なんであんな派手なペンキ塗ってるのかと不思議でした。
関西では見かけないよね。
そしたらこれは積雪対策で、ペンキを塗る塗らないで積もり方が全然違うそうです。
塗ってる方がやっぱり雪がよく落ちるんですって。
ペンキの色が選べるほど種類ないんかな。

暁の湯の手前にあるペンションに、名札を下げた猫がいました。
高橋とらさんです。
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おいでおいでするとテーッと寄ってきて、撫でてあげると体をすり寄せセクシーポーズで迫ってくる、やけに人なつこい猫でめっちゃかわいい!!
テンションが上がって手や足首をがぶりとされたほど。
お別れしたときも見送ってくれました。
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シャッター切ったときあっち向いてた…
この道は後日二度通りましたが、高橋とらさんにはこの時しか会えず。
まさに一期一会。

温泉には入らず宿に戻って、10日の間で一回だけ無料でつく夕食を頂きました。
郷土料理で見慣れないメニューが多く、おばちゃんがいっこいっこ説明してくれます。
おいしかったわ!!
夕食は希望すれば有料で追加できますが、おばちゃんからは価格の提示もなく、結局宿での夕食はこれっきりでした。
夜の冷え込みが本格的で、思わず『家からユニクロのフリース送ってもらおう』と思ったほどでしたが、地デジの天気予報を見ると今後は気温が上がるという表示だったので、これを信じて温泉で体を十分温めて夜を凌ぎました。

照明を消すと部屋は真っ暗で、自分の手も判別できません。
虫の音と水の音が充満して、部屋の壁を感じないぐらいの空間です。
いよいよ貸し切り生活スタートです。

つづきます