年サービス開始したオンワード樫山のパターンオーダーシューズ、もう手元に届いてるやろとユーザーレビューを探してみたのですが、多いのはファッション系アナリストのレポートです。
パーソナルカラーや骨格診断、買い物同行などされている方。

ほんとの意味での個人オーダーとレポートは、あっても「届きました」報告程度です。
それ以外だとメディア。
繊維系の業界プレスによるサービスまとめ的な記事くらい。

一通り目を通しましたが誰も触れていないし、公式サイトにも書かれていないのでルクアイーレポップアップの追記として書きます。

ここに載せた最後の写真、
KASHIYAMA
左はKASHIYAMAご自慢の30通りのゲージサンプルシューズ。
わたしはある場所が痛くてナシナシ! と悶絶していたら、出されたのが右。
無痛とまでいかなくても、足入れ感が全然違いました。

なにが違うのかよく見ると、
KASHIYAMA
中敷きが違う。右は金が巻かれています。
お聞きしたら、右は素材が本革なんです。
ゲージサンプルシューズは合皮です。

驚いたのは、合皮のシューズでサイズ合わせして本革でカスタムオーダーしていること。
前述通り、デザインの違いもありますが、合皮と本革では足入れ感が違います。
若い人だとそういうの気にならないんだろうか。
わたしは絶対無理。

ここでエクササイズです。
2020年2月の現在、メルカリに出品されているKASHIYAMAシューズは8点あります。
直リン迷ったのでテキストにしました。

https://item.mercari.com/jp/m90549742743/
https://item.mercari.com/jp/m35666098303/
https://item.mercari.com/jp/m59273735927/
https://item.mercari.com/jp/m66659049406/
https://item.mercari.com/jp/m39409816829/
https://item.mercari.com/jp/m50294063173/
https://item.mercari.com/jp/m47461919817/
https://item.mercari.com/jp/m45583186556/

合皮5点、本革3点です。

説明で素材に触れていない人もいるし、ヤフオクと全然文化が違いますね。
ついでに言うと、1月に調べたときより出品数が増えています。
手放しやすい価格だから? メルカリ文化には詳しくないので考察しません。

●服屋と靴屋


KASHIYAMAは靴屋ではなく、スーツ屋(織物)です。

KASHIYAMA直営のスタッフは今後置かなくする(オンライン重視)という方針で、靴の調整はせずセルフ調整用のパットをつけます。
セルフ調整は昨今、

100均パーツでもできますが、とりつけるポイントが問題。
シューズと共にパーンと届けられて、果たしてどれくらいの人が調整できるものなのか。

公式サイトには書かれていませんが、KASHIYAMAはシューフィット神戸屋の西村さん監修です。
神戸屋クライアントだと、お店に持ち込んで調整してもらえるだろうけど……
そこまでせず手放す人もいるでしょう。
また、靴はサイズが合えば合うほど、履きならしが必要です。

KASHIYAMAでも靴擦れがができたという声がいくつかありますが、原因によったら履きならしで変わったかも知れないです。
靴を知る人なら、そう返答するでしょう。

でも、サイズも素材もヒール高もカスタムして自分の足に合った靴を求める人って、そういうめんどくさい履きならしナシで、しょっぱなから

「痛くない靴」

が手に入るんだと思って、オーダーするんじゃないでしょうか。
靴屋ならこういう売り方はしない。
やはり樫山はスーツ屋、服屋だなと感じます。

さすが服屋だと感心したのは、グレージュのゲージサンプルシューズです。
パンプスメソッド研究所のように本革の真っ黒シューズがずらっと並んでいるよりも、圧倒的にオシャレ。
そして足入れのよいスエードタッチ。

●基本に戻る


合皮のシューズがダメだとは言いません。
KASHIYAMAのサンプルシューズは、大事なところはちゃんと固く作ってありました。
柔らかい牛革が増えているいま、合皮の方が伸びしろがあります。

詳しくはMB氏の動画へ。

こういったカスタムオーダーに足を運ぶのは、
・既存靴にサイズがない
・既存靴に好みのデザインがない
ざっくり二派です。

好みのデザインのためなら、えんやこらー! ができるのは若い人だけ。
わたしは友人に「解剖学的靴難民」と称されています。
先天的+後天的要因の複合で既成靴がなかなか合わないため、カスタムシューズに望みを掛ける方の気持ちは分かります。

もし、これまで諦めていたパンプスを、このサービスでなら履けるかも、という方がいたら、素材の違いは
「せっかくオーダーしても履けなくなる」
要因になりかねないと思い、書き残しておきます。

西村さん監修の中敷きもこの春から販売開始ですが、
靴のセルフ調整って多くの方は足を見ないで

「隙間埋めるんじゃー!」
「痛いとこ緩和するんじゃー!」

になりがちです。
“応急処置”と“調整”は別物。
まずその意識を持つことが大事だと思います。
早道はないんですよ。

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