れまで「文章講座」的な場で、文章の書き方を学んだことは一度もありません。
このブログは2013年から始めて、過去ログを読み返すと多少は変化を感じますが、もうちょっとこう意図を持ってブラッシュアップしたいなと手に取ってみた著作です。

サブタイトルは「短文から長文まで、もっと伝わる60のテクニック」なのかな。

豊富な具体例とわかりやすい解説に、心グサグサです。
これ、わたしもブログで書いちゃってそう! な例題がゴロゴロあり、ブログ内検索をかけて全部修正したくなりました。
そんなことしたらキリがないし、過去の比較用記録としてログは必要だからぐっと辛抱しますが、著者に一度添削してもらいたいです。

テーマの合間に挿入されるコラムでは、“「です」の使い方”P51が一番ギョッとしました。
「です」は「だ」と同じく本来は体言(名詞または名詞の替わりをする言葉)にのみつく。
だから「嬉しいです」「やりたいです」はおかしいんですよ。
ああ~めっちゃそんな使い方してると思う。
「これがわたしの職場です」「こちらにいらっしゃるのが部長です」というのが正しい。
「空は青いです」は「空は青いのです」、「ありがたいです」は「ありがたいことです」と書くのが正しいのですが、前者でも悪くないと思うんだよね。
でも「ほしいです」「たべたいです」「買いたいです」の多様は、いささか幼い感じになってしまうと著者がさくっと釘さしています。

うーん、つい丁寧な表現として「です」で締めたくなるから、これは気をつけよう。
他にも気をつけたいことがいっぱいあったけど、まずはこれから。

あとは数字表記ですね。
「横書きでも漢数字を使う言葉」 P231
横書きだと一般的に算用数字ですが、漢数字を使うものもあります。
「十数人」を「10数人」とは書かないでしょう。
「第二次世界大戦」も「第2次世界大戦」と書きません。
「三度目の正直」は横書きでも「三度目」。四十九日もそう。
わたしが他のブログを読んでいて気になるのは、これ。
算用数字もださい全角使うのやめて。最高に頭が悪そうに見える。と書くと語弊があるので、「幼く」見えますよ。

文章力ってなんなんでしょう。
P138のコラム「文章力とはなにか」によると、
1、良いテーマを見つける「着想力」
2、テーマに関わるさまざまな事象に連想を広げる「連想力」
3、その中で書くべきことを峻別する「優先順位の判断力」
4、書くべきことを「構造的に把握する力」(因果関係などの論理的構造、時間的・地理的関係など)
5、そこに自分独自の考えを加える「創造性、独自性」
6、読み手の立場、信条、知識レベルなどを理解する「人間理解力」
7、言わんとすることを、読み手に伝わる簡潔・明瞭な言葉で表現する「言語表現力」
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どっひー!!
こんな事考えて文章書いたことないよ!!
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文章力は「学習・研究能力」や「業務遂行能力」と大きく重なり合う力であることが分かると思います。
それのみならず、「何を感じ、何を考え、それをいかに伝えるか」は、一生ついてまわるテーマです。その力が身につけば、人生はとても豊かなものになります。
-------引用終わり

文章について考えたこともなく、そしてこれまで文章力の本も読んだことがなかったので、とても面白かったです。

こちらも気になる。