河ドラマの良さは、子役時代です。
(「真田丸」のように子役チェンジのない作品もありますが)

1年間かけて一人の人物を追うので、資料が残っていない人物でもそこは「大河ドラマ」の創作の楽しさもあります。
今年の大河は大人キャストに惹かれるものがなかったため、子役が終わればお別れかなーと思っていました。
※10歳の家康だけ阿部サダヲがやったけどな!!

初回から我が家は子役達に心鷲掴みされました。
演技力も実に達者でしたが、なんせ顔つきがすごいんです。
みんな「あーこれが成長したらああなるな!」という、血を感じさせるキャスティングで驚きました。

■人物相関図

http://www.nhk.or.jp/naotora/cast/01_1.html
静止画では伝わらず残念

その集大成が最後の子役チェンジ、直政(菅田将暉)。
第38回(9/24放送)のラスト、登場したのはほんの1・2分と予告のみなのに、TLが大騒ぎになった。気持ちわかる。

そして第39回(10/1放送)では、「井伊の赤鬼として関ヶ原で大暴れし、島津の退き口で手痛い逆襲に遭い、その傷が元で亡くなる徳川四天王のひとり、井伊直政」になるのが容易に想像できる直政だったんです。
あー赤鬼だこれ、赤鬼だよ。

あの親(三浦春馬)から生まれ、あの面々(直虎、小野政次)に育てられると、そらこうなるわーと大納得のキャラクターでした。

これまでだと、子役からのチェンジは完全別キャラ感が強かったんです。
血を感じさせる表情に演技、こういうのって個々の演技力プラス、監督の指導なのでしょうか。
このカタルシスは、いま見始めた人には全く伝わりません。
1月から見続けていた人にだけ、染み入る。
関ヶ原も見たいのですが、直虎のドラマなのでどうかなあ。

正直、柴咲コウは苦手で全く期待していなかったけれど、今作中で演技力が上がっています。
誰だったか声優の方が、下積みが長くずーっと仕事がなくて、この一年を最後にもう辞めようと決めたとき、一年作品の主役に抜擢され、それがターニングポイントだったと。
一年かけてお話しを作り、キャラクターも成長するから自分もそこで成長させてもらえたというのを聞きました。
その作品はたぶんガンダムかな? 
15年くらい前で1年かけて男性キャラが主人公となると、そんなに数はないです。

■日本のテレビは2年間ドラマ制作をやめよ――デーブ・スペクター
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/08210802/?all=1


http://girlschannel.net/topics/1315344/

ガルちゃんのコメントではボッコボコですが、どっちの意見もあっておもしろいから貼っとく。

いまは1クールが短すぎで、役者の演技力が上がる前に終わる。
ハムスターみたいにちまちました作品ばかり。
ズルしてインパクトだけ与えようと、つまんない手段(続きは有料チャンネルでー) を安易にとるから、ユーザーも離れるんです。舐めんな。

せめて半年ぐらい楽しめる番組があればと思いますね。
でないと、役者の円熟が見込めず、いよいよ大人のモデルがいなくなります。
BSかネット配信のほうが、こういう【魅せる】作品に取り組んでる。


もう残り3ヶ月ないなんて……