6月目前、ウェディングシーズンですかね。しかし振り返ってみるとわたしの結婚式等お呼ばれ月は、12月を除いてまんべんなくあります。全部晴天。
意外と6月に何度も出席したことってないです。 ほんとに6月が人気なんかな?
と疑問に思いながらも、先日結婚式に参列するにあたりへんてこなマナーを見かけたので、まとめます。

●短冊の意味は?


結婚式に際し用意する金封、

タカ印 新金封 祝用 大型


一般的にはこのように「寿」「御結婚御祝」など何種類かの短冊が同封されています。そして無地の短冊が1~2枚。
「寿」一文字の短冊は母にはカジュアルに見えるようで、はい書いたよと渡したところ「ほんまにこれでいいの?」と確認されたんです。
わたしなんかは「金箔一文字で一番豪華だから、迷うことなくこれでしょ」という感覚でいたため驚いたんですけどね。そんなこと気にするんやと、短冊について軽く検索したところ、けったいなマナーを見つけました。
(金封の表書き「寿」一文字は結婚祝いに使ってOKです)

無地の短冊は二枚重ねにして、「二重の喜び」を表わします


はあ!? 
しかも関東ではなく関西地方の風習だとまで書いているページがあって、重ねて
はあ!?

大阪生まれ大阪育ちの母、わたし共にこんなマナー初見です。
金封に入っている使い方ペーパーにもそんなこと書いてあるの見たことない。
かれこれ20年近く金封に接し、都度マナーを確認していますが、こんなトンチキマナーをみたのは初めてです。つまりこれはぐっと新しいマナーのはずだ。

表書きの正統なルールは袋に「直書き」です。
http://www.mizuhikiya.com/howto/shugi-tanzaku.html
水引屋さんも同じこと書いてるで。
なんで短冊が出回っているのかというと、袋に使われる素材が多種になってきて、凸凹した紙、再利用できる手ぬぐいなどが出てきたから。

こちらにも同様の解説がありました。
2009年初版ですが、書店には2016年2月版があります。
無地短冊は、印刷短冊と違う文言を書きたい場合や練習用、書き損じ用に使えばいいんです。
このように大本の意味を知っていたら、短冊を二枚重ねることが福を重ねるだなんて解釈は出てこないでしょう。

●マナーはコピペで伝わらない


そもそも日本で偶数は「割り切れる」から別れるに繋がり、お祝い事では避けます。「八」は例外。
母がお裾分けをする際、個数を奇数に調整しているのをみて、子供の時それなんで? と意味を訊いたりしてマナーを学んだものです。
マナーは相手への心配りでしょう。
短冊重ねを思いついた人はマナーの本質を理解していない。

http://www.mizuhikiya.com/shopping/shugi.html#under5
こういった美しい表書きのサンプルこそ、もっと参考にされて欲しい。

近年は結婚の御祝に2客のカップ&ソーサーが可となったのは、ペア(1セット)と見なしているからであり、偶数が可という意味じゃない。
“族”の和式に“個”の西洋が混ざり合うのは悪くないですが、“個”の割合が増えてくるとこのようなマナーの曲解が出てくるんだと思います。
価値観やマナーって時代によって変わるのは理解の上。
それにしても短冊二枚重ねはさっぱり美しくないです。
短冊
文箱にある大量の短冊、売るほどあるで。

関西地方に対する風評被害はやめていただきたい。
いったいそのマナーのソースはどこなのだと突き止めたくなりましたが、そんなことよりもそのページが検索上位に上がってこないよう、あえてこのようにまとめました。

なおビジネスマナーの変容過程を追求した方がいます。
■「了解しました」より「承知しました」が適切とされる理由と、その普及過程について
https://liginc.co.jp/246919
これはすごい。