人学習者の方がおもしろい質問をされました。
「先生、字のうまいヘタを判断する基準の文字ってありますか?」
この方はひらがな学習をされているので、ひらがなで一文字、わたし指標ということでお答えしました。

「ひらがなは画数が少ないです。“あ”で三画ですね」
教室に貼りだしている50音表をさしながら。
「ひらがなにも画数があるんですね! 気にしたことなかったです」
大半の人がそうだと思います(^-^)

「中でも画数が一(いち)のものは、く、し、つ、の、へ です」
「これらは一画ですがストロークが長くて、短い画の集合である漢字よりも難しい動きで書かないといけないんです」
「ですから、一画の文字がうまい方は字が上手だなと思いますね。書道経験や字が好きな方なのかなって。
中でもわたしが判断する文字は、“ひ”です」
(※て、ひ、ろ、んは画数2画です)

“ひ”は折り返しが二度あり、それぞれ深さが違う、そして中心に対して右に傾いているので、中心がとりづらいです。
オメガ(Ω)がひっくり返ったみたいな“ひ”を書く方、とても多い。わたしはバケツって呼んでいます。

折り返しがある“そ”(画数は3)は、始筆でまだ中心とりやすいんですよ、それに休憩(息継ぎ)点があります。
“ひ”は底にあたる部分で休憩ができない。
一気に上から下、そしてまた上に戻らないといけないのは難しい。
日常書く文字の中に「ひ」って案外出てこないため、書かない方はどんどん書けなくなる文字です。
周りの方に“ひ”を書いてもらって、見比べてみてください(^-^)
ひ
パソコンに入っているいろんなフォントから「ひ」を抜粋。
フォントだとお尻がでっかくてオメガ(Ω)がひっくり返っている、これがバケツです。
フォントは印刷や端末向けの活字であり、書写の手本文字ではありません。