にくれとなく自分の残り日数を考える一年でした。
年末はとくに一年の訃報を振り返る記事も散見するので、わたしがいちばんショックだった訃報について。
雨宮まみさんです。11月15日のことでした。
ハフポスが雨宮さんのログにいろいろリンクしてくれているので貼っときます。

■雨宮まみさんが格闘した、女としての半生とは?「こじらせ女子」生みの親が40歳の若さで死去
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/17/mami-amamiya_n_13037446.html

たまたまmixiのニュースで見かけ、「ぬあっ!?」と目を疑いました。
早すぎる。
テレビ単体として気になることがあるといまでも『ナンシー関ならどういうかなあ』と思うのですが、雨宮さんのテキストにもそんな魅力がありました。

雨宮さんとのお別れ、そして形見分けについて書かれたブログを読み泣きました。
■さようなら(岸政彦のBlog)
http://sociologbook.net/?p=1114

この方は石を頂くのですが、詳細がコメント欄に寄せられています。
「鉱物Bar」というイベントで雨宮さんが購入され、方解石(メキシコ産)です。
こんな風に形見分けの品の由来がわかるのってすごい。
さて自分が死んだとき、形見分けの品ってどうなるだろうと考えました。
わたしが分けられるもの。
石も二つ三つほどありますがこれは分けずに処分してもらいたい。
お気に入りのアクセサリー類なんて、もらっても着けられないしなー
形見分けの品をリストアップするのって意外と難しい気がする。
いろいろ考えたのですが、結局自分が死んだときに残しておきたいモノなんてなかったです。

遺作となりました。

●形に残らなくても


もうお一人は同じくお会いしたことのない方ですが、PASSO&(パッサンド)という福岡の靴屋さん、店主の吉田恵さんです。
吉田さんは事故で片足を失われています。
http://www.mahalo-seitai.com/archives/2009/03/06/232634.php
http://www.mahalo-seitai.com/archives/2010/01/21/224141.php

お店の靴はご本人が買い付けに行かれた選りすぐりで、同じブランドの靴はうめだ阪急やルクアイーレ(イセタンクローゼット)にも入っているけれど、それらの靴より断然履きやすそうなものを仕入れておられました。
うめはんでは素通りするけれど、こちらのお店だと一点一点全部手に取りたくなる。
バイヤーの視点の違いがよくわかり、そして写真がとても好みでいつも更新を楽しみにしていました。
こんなお店が行ける距離にあればヤバい、更新の度足を運んじゃいそう。

体調不良の記事が2015年あたりからポツポツ上がるようになり気になっていたのですが……
■吉田恵さんのこと(SENDA MEDICAL CLINIC BLOG)
http://ccrnet.exblog.jp/26414904/
お亡くなりになったそうです。
お店にはもう靴は残っていない様子だから、あとを継げた方はいなかったのでしょう。
ブログもHPも残ったままです。(2019年追記:もうサイトがなくなったのでリンク解除しました)

http://passoand.com/
http://blog.passoand.com/

このブログもそうですが、電気がなければ存在できない記録です。書籍に比べてなんと儚いことか。
どんどん流れて消えていく。
でも書籍に比べて敷居がグッと低いので、自分からアプローチすればいくらでも知ること見ることができる。
そういうチャンスをできるだけ取りこぼさないように、残った時を過ごしたいです。