ューバランスの、よく街で見かける996のようなスエードモデルを候補に入れなかった理由です。
あれは足をぎゅっと圧縮してコンパクトに見せるシルエットだからです。

ニューバランスの番号には意味があり、500番台はトレイルラン用でシルエット丸め、900番台はロードラン用で細め、1000番台はフラッグシップモデル、ヘリテイジモデル。番号が大きいほど高級品。
といわれていますが、900番台はトウ部分がちょっと細めなだけで高さのボリュームは相変わらずあるのです。
このトウボックスの厚みと広さ(細めといわれているモデルでも広い)で、履いてみると妙にコンパクトに見えます。

わたしは身長170cmに対してスニーカーは24.0か24.5cm、小さいんです。
足長という意味ではボリュームゾーンだから苦労がなかったのですが、全身のバランスでいくとやはり小さい。
特にトウ部分がラウンド、厚みのある靴を履くとよりいっそうコンパクトになります。
ニューバランスも同様で、調べてみると「足が小さく見える」という声が多いです。

小さく見せたい人には良いのですが、身長に対して足が小さいわたしは服でバランスを整えても寸詰まりになってバランスが崩れるのです。
「この靴履き心地良いなあ!」→鏡の前「…なんか違う」
の理由の一つは寸詰まり。

ちょうどいい写真があります。
ライターの雨宮まみさんがスニーカーをお買い物するレポートがあるんです。

■武蔵小山商店街の老舗靴屋で、自分らしい「スニーカー」を発見する〈雨宮まみ「運命のもの、どこで買えますか?」第5回〉
http://srdk.rakuten.jp/entry/2016/09/30/110000

いろんなスニーカーを履き比べる、とても楽しい特集。 是非ご覧下さい。
そしてまさにニューバランスのM996が出てきます。
雨宮さん比較
左がNBM996、右はPUMA プーマスウェード クラシック プラス
並べるとNBの方がぎゅっとコンパクトに見えませんか。

雨宮さんの身長は164cm、足のサイズはご自分で「大きい」と書かれているので24cmや24.5cmではないでしょう。
25センチと仮定しても、左は25に見えない。
だからわたしのスニーカーは、ポイズンスニーカーのようにトウ部分がシュッとしたシルエットを探していました。

そして人ってほんと無意識に正鵠を射ているなと思ったのは、
「その靴似合ってるね」
「その靴いいね」
この二つは意味が違うんです。

「その靴似合っている」というのは全身を見ないと出てこないんです。それに対して後者は靴だけ。靴のデザインとか個性を見て出てくる言葉。
振り返ると似合っているねと言われた靴は、みんなトウがシュッとしていた。

ニューバランスを履いていたときのコメントは、
ずばり
「そのニューバランス、いいね」
10代20代の思い出ですが印象に残っています。

パトリックのパンチはさほどトウがシュッとしていません。ロングノーズな方だけれどもうちょっとシュッとして欲しい所存。それでもツヤ感とトウボックスの低さ、他のレザースニーカーに比べたらぐっとラインは細めです。
あれを履いているとスカート新調しようかなと思います。

100%満足できる既製靴なんてありやしません。
既製品の世界で生きている限り、どこを落としどころにするのかは自分なのです。
そしてスポーツメーカーもトレンドを意識してどんどん変わっていっています。
以前ハズレであってもいまも同じとは限らない。現場百遍。だから売り場に行くのが好きなんです。

【おまけ】
雨宮さんの買い物レポート冒頭に出てくる「唯一持ってるスニーカー」はgraphersrockのスニーカーです。
■graphersrockのスニーカーに合わせるアイテム (amazonでなにが買えますか?)
http://mamiamamiyashopping.hatenadiary.jp/entry/2016/04/21/043805
身長が書かれているネタを探していたら偶然にもヒットしました。
なんちゅうサイバーな!
わたしが履いたらガンダム。


最後に、日中韓足元の違いについて。