室で「運動会まで続けたら足が速くなるかもよ」と子供たちにあしゆびトレーニングを教えたとき、低学年の二人が、
「あしに輪ゴム巻いたら速くなるねんで!!」
と口々に言い出しました。

てっきり、藤本 靖 氏の著作
「感じる力をとり戻しココロとカラダをシュッとさせる方法 わりばし&輪ゴムのワークが効く!」


が引用元かと思ったんですよ。
へー、新しい本なのにこんなちっちゃい子にまでブームなのかと。
ところが検索してヒットしたのは、こちら。

■輪ゴムを使い足が速くなる方法 (方法ステーション)
http://方法.co/fast-runner/rubber-band/

子供たちに確認したのですが、こういう輪ゴムのかけ方です。
8の字
8の字。
やってみると親指がにゅっと引っ張られ気持ち悪い。
こんなんで走ったら輪ゴムはずれちゃいそうです。これにさらに靴下履いて靴履くの??
クラスの誰々くんがこれでほんまに速くなったー! と興奮気味に教えてくれるのですが、これで足が速くなるメカニズム、上記サイトにはこのように解説しています。
「それは、輪ゴムを親指に付けることによって「つま先があがる」からです。
走る時、つま先が下がったままだと、つま先にとらわれて地面を蹴った足を素早く前へと運ぶことができません。
速く走るということは、足を早く回転させることがとても重要です。
だから、つま先を上げて走ったほうがより速く走れるということに繋がるのです。
そして輪ゴムは、その手助けとなります。」
……これを読んだ限り、まるで拇指が「浮き指」だったらあしがはやくなるみたいです。そんなわけない。
他にもいくつも同じ解説をコピペ使い回ししたサイトがもさーっとヒットして『これだから“まとめサイト”はむかつくねん』とうざったくなっていたのですが、次のサイトでは拇指球を意識することで踏み込みが強くなるからだと解説しています。

■コレ考えた人、天才じゃね!?
http://ossmndst.com/archives/7767.html/2

2015年にTV番組で紹介されていたとあり、これが広まったきっかけかな。
実験付きです。
でもこんなのほんの小手先付け焼き刃。あしゆびトレーニングを地道にやるのが早道ですよ。
それにしてもこどもの世界はおもしろいです。