「ヤングリヴィングってなんや?」
「ドテラ(doTerra)ってなんや?」
という方は、幸せかも。

いずれも「MLM(マルチレベルマーケティング)」法でエッセンシャルオイルを販売している会社です。
要するにネットワークビジネス。


心理系の勉強会に出ると、いずれかのオイルユーザーに出会います。
「いい香りしてるね~どこの?」
「ヤングリヴィング」
「?? なにそれ?」
言いにくそうに、
「紹介制でしか買えないの」
ああなるほど。

最初に知ったのはヤングリヴィング、そのあとドテラ。
ヤングリヴィングは近年女性ファッション誌に広告出稿するようになっているので、知っている人多いかも。
知り合いとアロマについての話題になったときに、2社の訴訟のことを知りました。

ドテラはもともとヤングリヴィングから抜けたスタッフによって設立した会社なので、まあなんやかんやあったんでしょう。
そんで裁判をきっかけにお互いのアロマオイルの分析をしたところ、両社が謳っているオーガニック・100%天然のオイルではなく、合成物質が添加されていましたと。

裁判しなければばれなかった合成物質が、明るみになったというわけです。
Wikiにあるので、訴訟についてのリンク先、英文だったけれど読みに行きました。 (Wikiリンク

あとは、ドテラもヤングリヴィングもやってないこの方のブログなど。

 
「ドテラ社の製品の甘ったるい香りが、私にはとても不自然に思えて苦手だったのですが
エチル・バリニンというバニラの芳香を加えるための人工成分だったとか。
製品を信じて使用または販売してきた多くの人が「純度100%」を求めていたはず。
人間の集合意識を利用した、悲しいビジネスの終着点なのでしょうか。
本当に残念なニュースです。」
さてこの訴訟問題、ディストリビューターにどう説明されたんかなと調べてみたところ、ヤングリヴィング側のレターに触れたブログは見つかりました。 ※リンク切れ
http://ameblo.jp/nagomi2010/entry-11611600786.html
こうやって書かれていることは良心的だと思います。

ドテラ側がどういう見解を出しているのかは、ドテラを購入している友達複数に訊いてみたんですが、全く知らないし、訴訟自体知らなかったという返答。

で、おそらくトップであろうディストリビューターがFBに投稿している内容を見つけたので、こっちを貼っておきます。

San Diego Shiatsu & Massage
https://www.facebook.com/Yumidon2011/posts/870426703033640

読んだけれど、この言い分だと「うちのは大丈夫」「CPTG(ドテラが設定したクオリティ)だから」で結局堂々巡りだなと思いました。
それでなくてもグレイなネットワークビジネスなんだから、両社ともなんとかならんかったんですか。
健康ガー幸せガー豊かさガーと言いつつ、結局利権争い。
これだからネットワークは困る。

訴訟の件を教えてくれた方はオイルに詳しく、
「オイルの原液って劇物なんだよ。それを使えるようにするため毒の部分を除去する際に合成物を使うから、100%純粋天然のオイルなんてない」
と言っていました。

プラナロム
http://www.pranarom.co.jp/

オイルと化粧水、そしてケモタイプの分析表を見せてもらったよ。
ああ~わたし化学嫌いなんだよ、こういう表すごい苦手と、ちょっと泣きそう。
ケモタイプはプラナロムが登録商標しちゃったせいで、日本ではイマイチ浸透していない気がします。

●矛盾よりもお金


会社に属さず独立系で仕事をしていると、ネットワークビジネスには必ず縁があります。
そのときいつもたずねるのは、

「なんでネットで直販しないんですか?」

必ず返ってくるのが、使用方法を直接伝える必要がある、自分勝手に使うと正しい効果が出ない等々。
ならば初回以降のリピートは、ネット直販でいいじゃないですか。
なんで今時FAXと電話オーダーやねん、その人件費もったいない。

ピラミッド方式で報酬制をする限り、目的は“いい商品を広めること”だけではない。
ナショナルブランドのように広告費、人件費を掛けていないというのなら、ユーザーが増えるともっと安くなるんじゃないの?
アムウェイは広告バンバンしてるし。
こういう矛盾が全く改善されないまま、いまでもネットワークビジネスのネタが尽きないのは、ちゃんと理由があります。


今の時代感を反映したネットワークビジネスを題材にした書籍「ニューカルマ」について、作者インタビュー。
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