10/4(土)、朝刊を見て慌てて録画しました。
WOWOWドラマ「空飛ぶタイヤ」全5話を無料で一挙放送です。
【半沢直樹】の池井戸潤原作小説のドラマ。
空飛ぶタイヤ(WOWOW)
http://www.wowow.co.jp/dramaw/taiya/index2.html

めっちゃおもしろかったです。
一気に5話見た後でサイトに行ったら、
【受賞】
平成21年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビドラマ番組最優秀
東京ドラマアウォード優秀賞(連続ドラマ部門)
第26回ATP賞テレビグランプリ2009最優秀賞(ドラマ部門)
第26回ATP賞テレビグランプリ2009グランプリ


納得の受賞歴。
だってほんとにおもしろかったですもん。
2000年に発覚した三菱自動車工業のリコール隠しを取り扱っているので、民放では絶対放映できないから、ドラマ化は無理だと言われていました。

<ストーリー>
ある日、小さな運送会社を経営する赤松(仲村トオル)に事故の連絡が入る。
会社のトレーラーのタイヤが外れて母子にぶつかり死傷事故を起こしたというのだ。
整備不良が原因と決め付けられ、刑事(遠藤憲一)からの執拗な捜査を受け、一気に信用を失ってしまうが、専務の宮代(大杉漣)や門田(柄本佑)、妻(戸田菜穂)に励まされ、赤松は事故の原因を突き止めるべく巨大組織への戦いを決意する。

赤松からの問い合わせを受けたホープ自動車のカスタマー戦略課長・沢田(田辺誠一)は、社内に、常務の狩野(國村隼)を筆頭に組織された、リコール隠しを検討するための「T会議」という秘密会議が存在することを知る。
沢田は同僚の小牧(袴田吉彦)、杉本(尾野真千子)と協力してT会議の情報を掴み、会社の膿を出しきるべく狩野一派の追い落としとを企てる。

一方、ホープ自動車のメインバンクであるホープ銀行では、融資担当調査役の井崎(萩原聖人)が、経営努力の足りないホープ自動車への融資判断に頭を悩ませていた。
銀行専務の巻田(西岡徳馬)と狩野は旧知の仲であり、婚約者の香織(ミムラ)は狩野の姪でもあるため、言葉にならない圧力を受けていたからだ。

そんな井崎に大学時代の友人の榎本(水野美紀)が取材に訪れ、ホープ自動車内で良からぬ噂があることを告げる。
訝しがる井崎をよそに、榎本は事故の当事者でもある赤松にも取材を行い、同様の事故が全国各地で起こっていることを伝える。

赤松、沢田、井崎、榎本、狩野。
ひとつの事故をきっかけにそれぞれが動き出すなかで、次第に明かされる企業の闇と真実。
巨大組織と中小企業。
夢と現実。
それぞれの抱く正義。
事件は思いがけない結末へと向かって動き出していく…。

見ていて胃が痛くなります。
赤松運送社長である仲村トオル、あれリアルなら禿げ上がります。
そんぐらい難題が降りかかり続けますし、一筋の光明が見えたとたん、また奈落に落とされます。
口内炎できるわー!
禿げ上がるわー!
髪真っ白になるわー!!

でもがんばって見続けて、気持ちよかったです。
最終話、コンプライアンスは顧客のためではなく企業のためという台詞があり、これは今も変わらぬ現状。
ベネッセの個人情報漏洩事件について書いた日記(こちら)のとおり、大企業はどこもこうでしょう。
原作を読んだ方の感想に「三菱の車は怖くて買えなくなる」とあり、ほんまやなと思いました。
だって人の命より会社が大事ってことですから。
三菱に限らず、自動車メーカーってどこもこうなる可能性があると思います。

しかしこのように隠蔽体質は明らかにされる。
ごく一部のケースかもしれないけれど、勇気をもらえた作品でした。
原作者ありがとう。
無料放送してくれてありがとう、WOWOW。
無料で見といてなんですが、これはお金払ってみる価値あります。

ところで見ていたときなにも知らない父が「みんなガラケーだ」とびっくりしていました。
このドラマは2009年作です。
5年の間にずいぶん端末環境が変わりました。

長身の仲村トオル(185 cm)がいつも会社の鴨居を頭下げて入ってくるとことか、アフターの居酒屋など赤松運送の中小企業描写が生々しい。
それに対してホープ陣営は、外食でも宅飲みでもワイン。
照明の色が全然違います。
こういったドラマならではの対比の見せ方もよくできています。
音楽は佐藤 直紀。
印象に残る旋律はなかったけれど、余計な音楽が全くないのが逆に良かった。

いっこ注目したのは赤松運送のPC環境です。
キーボードとマウスはDELLのもの(真っ黒)なのに、ディスプレイは白いベゼル。
つまりセットアップのDELLディスプレイ(ベゼルは黒)ではありません。
背面パネルと前面のロゴの雰囲気から「三菱電機(MITSUBISHI)」じゃないかと思いました。
なんかけったいな組み合わせだなと不思議でしたが、あとで事件のモデルを知ってなんとなく納得。
ちゃんとロゴを確認する前にさっさとデータを消したので、これから見る機会のある方は、赤松運送の白いディスプレイにご注目下さい。
ドラマや映画に映るパソコン、携帯電話、男性の腕時計、TV機器はいろいろ反映しているのでおもしろいです。

ロケ地や撮影協力は、こちらが詳しいです。※ネタバレあり
http://loca.ash.jp/info/2009/d200904_tyre.htm
ホープ自動車、NTT幕張やったんか!