先日、宝塚花組公演「エリザベート」を観劇しました。
まともな公演の感想は某所に送っているため、ここではざっくりと。
わたしはエリザベートの孤独がとにかく印象に残りました。
自分の人生を自分で切り開いて生きるというのは、一見強い女性のように見えるんだけれど、夫そして家族といういちばん身近な人は誰も幸せになっていない。
見終わってから数日間、エリザベートについては考え込みました。
こちらのブログにあるアナ雪の感想の一部で
・『アナと雪の女王』にかかったジェンダー観の砂糖衣
この最初の部分がいちばん当てはまるように思います。
以下は、宝塚のあしもとについてだけをまとめた感想です。
わたしの舞台鑑賞歴は非常に浅く、10年以上前に劇団四季とバレエ。
2011年1月のロミジュリ、以上。
二冊のパンフ。
エリザベートは宝塚100周年記念のせいか、「TAKARAZUKA」ロゴがホロです。
あしと靴のことを独学で調べだしてから、実質初めての舞台鑑賞です。
2階席ながらもオペラグラスのおかげであしもとまでしっかり鑑賞させて頂きました!!
素人の目測なので、数値は推測で読んで下さい。
ですが蘭乃さんは少女時代を膝下丈のドレスで活発に動かれました。
この時は明るいブラウンのブーツ。
「エリザベート」の公式プロモーション動画、冒頭で見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qg_U7faX9E0
蘭乃さんは身長163cmとある。
スカートの下に膝下丈のパンツを履かれているので、ブーツ丈がわからないー。ロングかな。
ドレスの裾から見えるためか、編み上げではなかったです。
アウトソールが見えなかったので、薄いのかダンス用のブーツなのでしょうね。
足部の革がとてもやわらかく履きこなされていて、母指でぐっと踏み切ったり止まっているのがよくわかりました。
死の淵にあるときベッドにあおむけに横たわるのですが、ブーツを履いたままつま先を平行にまっすぐ倒していました。
普通の革ブーツではあんな動作できないですね。
ベージュのオープンパンプス。
ヒールは3~4センチ。
ダンスをするにあたり、オープンで履けるギリギリの高さだと思います。
これ以上高いヒールだと、Perfumeのように透明ストラップが必要になる。
ストラップの反射は見受けられなかったので、オープンです。
パンプスのベージュとストッキング(タイツ?)の色がしっかり合っていて、衣装に合わせてのオーダーかな。
こちらもやはり母指にぐっと力が入っているのがよく見えました。
深紅と黒がベースのドレスで、トートとデュエットする場面、左に入ったスリットから太股までがばーっとあらわに!
靴は黒のオープンパンプスで、ヒールは同じく3~4センチ。
ですが、とってもエレガントなデザインなのです。
よくコンフォート系で見かける甲の部分を二本のストラップが交差するデザインなのですが、実用だけでなく見た目も耐えうるエレガントさに釘付け。(ダンスを見ろ)
わたしにスタープラチナがいたら手書きで再現できるのですが、残念。
それはどちらの靴ですかと、本気で聞きたいと思った唯一の靴です。
「ヤッ」っていうかけ声もかわいい。
この時はシューレースのおそらくダンス用ブーツでした。
丈はショート。ヒールは3~4センチ。
黒い編み上げショートブーツに黒の網タイツで、2階からでもむっちり美しいラインでした。
衣装も靴も違いますが、Youtubeに「宝塚月組公演 100期生のラインダンス」が上がっています。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=2axs0_g1sIo
身長は169cm。ってわたしとあんま変わらない!!
トートはたぶん全編にわたってニーハイブーツだったと思います。
ヒールは7センチぐらいあると思う。高く太い!
ニーハイ効果も手伝って、足がすんごく長く見えます。
『わたしがヒール履いたらあんなでっかく見えるんか…』とは思いません。
だって体が全然違うから。
色は劇中は黒ですが、フィナーレの時だけ白で登場。
こちらも、母指にぐっと力が入っているのがよく見えました。
そして男役の方独特の「土踏まずを正面に出す」歩き方ですね。
でもO脚やガニ股に見えないのは、あしの内側くるぶしから胸の下までびしっと一枚板が通っているかのような足運びをしているからです。
体幹がまったくぐらつかない。
下半身を大げさに表現すると、2枚の紙を垂直に机に立てたときのような撓(しな)り方です。
たこさんウィンナー的な。
内側にぐっと、 )( ←こういう感じ。
とにかくつま先です。
ぐっと止まるとき、歩く時すべてつま先まで力が行き渡っていました。
とっても美しい。
ブーツでもあんなに美しく歩けるんですねえ…
ニーハイはルドルフと、他にも誰か履かれていたかも。
裾から見える靴のアッパーはつるっとしている。
オペラグラスでコンタクトが外れんばかりに目を凝らしたところ、パンツに写るシワの感じから、履かれているのはハーフ丈のブーツで、たぶん臑はシューレースタイプ、内側ファスナー。
(※男役に限らず、ブーツは全部内側ファスナーですね。着替えがあるし)
パンツの上からはさすがにシューレースの有無の確証がとれなかったけれど、常識的に考えてレースありだろうと。
そしたら、パンフレットの練習写真に、うまい具合にブーツが写っているのがありました。
予想通りで、ふっふっふ。
こちらはロミジュリパンフから。
エリザベート。
もちろん練習用と本番用は、それなりに履き分けはされていると思いますが。
ヒール丈はやっぱり6センチはあると思う、太くゴツいです。
エリザベートのパンフではわかりやすい写真がないので、ロミジュリから。
ロミオ
マーキューシオ
身長のバランスなどでヒール丈は変わってくるので、わたしの数値はアテになりません。
娘役男役すべてに共通しますが、ヒールがあるのに足音が全然しません。
一般人の歩き方と全然違うのはもちろんですが、つま先から接地しているのと、アウトソールになにか工夫がされているのかな。
重力を感じさせない動きで、するするとほんとに静かなのです。
調べてみました。
http://www.dance-nets.jp/jazz/jazz_b/jb1_b.htm
スエードのスプリットソールと思われます。
(このスプリットソールについて友人がコメントくれたので、別にまとめました)
今回の劇中、世界の美女が踊るシーンがあり、ひとりはオランダの木靴で踊っていましたが、それですら音がしない!
木靴で踊ることにも驚きました。
ミュージカルといえど、劇団四季とは全然違い、宝塚はバレエよりだなと思った要因の一つです。
常にすっと顔を上げ、つま先で階段を探ることもなく、足の裏に目があるよう。
体がぐらつかないあの下り方は、どういう練習を重ねているのでしょう。
舞台の動きは舞台映えするための動きで、日常の動きとは全然違います。
それでも美しい動きをリアルで見ることで、世界の見方も変わります。
わたしは劇場からの帰りしな、いつも見ている一般の人の歩き方をより詳しく分析していることに気がつきました。(キモいですな)
自分の動作に反映させることはなかなかできないけれど、なんらかの感性がぐっと刺激されるので、舞台に限らず美しいものは見続けたいです。
おまけで元宝塚歌劇団の男役・彩羽真矢さんがゲーム『アイドルマスター』(以下:アイマス)の「GO MY WAY!!」という曲を実際に踊っている動画をUPされています。
http://guriko1.com/aimasu-odoru-3370
趣味と実益が完全合致で羨ましい!!
前回公演のDVD。音楽がとても良かったので、字幕つきで見たい。
まともな公演の感想は某所に送っているため、ここではざっくりと。
わたしはエリザベートの孤独がとにかく印象に残りました。
自分の人生を自分で切り開いて生きるというのは、一見強い女性のように見えるんだけれど、夫そして家族といういちばん身近な人は誰も幸せになっていない。
見終わってから数日間、エリザベートについては考え込みました。
こちらのブログにあるアナ雪の感想の一部で
・『アナと雪の女王』にかかったジェンダー観の砂糖衣
「女は自立や自己解放を追い求めるべきだが、それはこの社会では孤立と紙一重。
かといって男はもう当てにならない。
なぜなら女がこれまで分断されていたのは、男の作った社会規範のせい
(女の特殊な能力を封印させるのもその一つ)だから。
頼れるのは同じ女だけ。シスターフッド万歳!
ただし男社会での出世を望まない男なら信用してやってもいいよ」
この最初の部分がいちばん当てはまるように思います。
以下は、宝塚のあしもとについてだけをまとめた感想です。
わたしの舞台鑑賞歴は非常に浅く、10年以上前に劇団四季とバレエ。
2011年1月のロミジュリ、以上。
二冊のパンフ。
エリザベートは宝塚100周年記念のせいか、「TAKARAZUKA」ロゴがホロです。
あしと靴のことを独学で調べだしてから、実質初めての舞台鑑賞です。
2階席ながらもオペラグラスのおかげであしもとまでしっかり鑑賞させて頂きました!!
素人の目測なので、数値は推測で読んで下さい。
娘役:蘭乃はなさん エリザベート少女時代
娘役の方はドレススタイルが基本なので、靴を見ることがとても難しいです。ですが蘭乃さんは少女時代を膝下丈のドレスで活発に動かれました。
この時は明るいブラウンのブーツ。
「エリザベート」の公式プロモーション動画、冒頭で見ることができます。
https:/
蘭乃さんは身長163cmとある。
スカートの下に膝下丈のパンツを履かれているので、ブーツ丈がわからないー。ロングかな。
ドレスの裾から見えるためか、編み上げではなかったです。
アウトソールが見えなかったので、薄いのかダンス用のブーツなのでしょうね。
足部の革がとてもやわらかく履きこなされていて、母指でぐっと踏み切ったり止まっているのがよくわかりました。
死の淵にあるときベッドにあおむけに横たわるのですが、ブーツを履いたままつま先を平行にまっすぐ倒していました。
普通の革ブーツではあんな動作できないですね。
娘役:蘭乃はなさん エリザベート皇女時代
ロングドレスなので靴が見えないですが、ダンスの時ちらっと見えます。ベージュのオープンパンプス。
ヒールは3~4センチ。
ダンスをするにあたり、オープンで履けるギリギリの高さだと思います。
これ以上高いヒールだと、Perfumeのように透明ストラップが必要になる。
ストラップの反射は見受けられなかったので、オープンです。
パンプスのベージュとストッキング(タイツ?)の色がしっかり合っていて、衣装に合わせてのオーダーかな。
こちらもやはり母指にぐっと力が入っているのがよく見えました。
娘役:蘭乃はなさん エリザベートフィナーレ
劇中において靴は装飾など見受けなかったのですが、フィナーレのときは別でした。深紅と黒がベースのドレスで、トートとデュエットする場面、左に入ったスリットから太股までがばーっとあらわに!
靴は黒のオープンパンプスで、ヒールは同じく3~4センチ。
ですが、とってもエレガントなデザインなのです。
よくコンフォート系で見かける甲の部分を二本のストラップが交差するデザインなのですが、実用だけでなく見た目も耐えうるエレガントさに釘付け。(ダンスを見ろ)
わたしにスタープラチナがいたら手書きで再現できるのですが、残念。
それはどちらの靴ですかと、本気で聞きたいと思った唯一の靴です。
娘役いっぱい:ラインダンス フィナーレ
これは圧巻ですね~ぐらっとする人もいないし、ほんとに綺麗。「ヤッ」っていうかけ声もかわいい。
この時はシューレースのおそらくダンス用ブーツでした。
丈はショート。ヒールは3~4センチ。
黒い編み上げショートブーツに黒の網タイツで、2階からでもむっちり美しいラインでした。
衣装も靴も違いますが、Youtubeに「宝塚月組公演 100期生のラインダンス」が上がっています。
https:/
男役:明日海りおさん トート
パンフレットに愛称「みりお」って書いてます。身長は169cm。ってわたしとあんま変わらない!!
トートはたぶん全編にわたってニーハイブーツだったと思います。
ヒールは7センチぐらいあると思う。高く太い!
ニーハイ効果も手伝って、足がすんごく長く見えます。
『わたしがヒール履いたらあんなでっかく見えるんか…』とは思いません。
だって体が全然違うから。
色は劇中は黒ですが、フィナーレの時だけ白で登場。
こちらも、母指にぐっと力が入っているのがよく見えました。
そして男役の方独特の「土踏まずを正面に出す」歩き方ですね。
でもO脚やガニ股に見えないのは、あしの内側くるぶしから胸の下までびしっと一枚板が通っているかのような足運びをしているからです。
体幹がまったくぐらつかない。
下半身を大げさに表現すると、2枚の紙を垂直に机に立てたときのような撓(しな)り方です。
たこさんウィンナー的な。
内側にぐっと、 )( ←こういう感じ。
とにかくつま先です。
ぐっと止まるとき、歩く時すべてつま先まで力が行き渡っていました。
とっても美しい。
ブーツでもあんなに美しく歩けるんですねえ…
ニーハイはルドルフと、他にも誰か履かれていたかも。
男役:フランツ、黒天使、その他いっぱい
大半の男役の方は、ちょっと裾広がりなロングパンツスタイルです。裾から見える靴のアッパーはつるっとしている。
オペラグラスでコンタクトが外れんばかりに目を凝らしたところ、パンツに写るシワの感じから、履かれているのはハーフ丈のブーツで、たぶん臑はシューレースタイプ、内側ファスナー。
(※男役に限らず、ブーツは全部内側ファスナーですね。着替えがあるし)
パンツの上からはさすがにシューレースの有無の確証がとれなかったけれど、常識的に考えてレースありだろうと。
そしたら、パンフレットの練習写真に、うまい具合にブーツが写っているのがありました。
予想通りで、ふっふっふ。
こちらはロミジュリパンフから。
エリザベート。
もちろん練習用と本番用は、それなりに履き分けはされていると思いますが。
ヒール丈はやっぱり6センチはあると思う、太くゴツいです。
エリザベートのパンフではわかりやすい写真がないので、ロミジュリから。
ロミオ
マーキューシオ
身長のバランスなどでヒール丈は変わってくるので、わたしの数値はアテになりません。
娘役男役すべてに共通しますが、ヒールがあるのに足音が全然しません。
一般人の歩き方と全然違うのはもちろんですが、つま先から接地しているのと、アウトソールになにか工夫がされているのかな。
重力を感じさせない動きで、するするとほんとに静かなのです。
調べてみました。
http://
スエードのスプリットソールと思われます。
(このスプリットソールについて友人がコメントくれたので、別にまとめました)
今回の劇中、世界の美女が踊るシーンがあり、ひとりはオランダの木靴で踊っていましたが、それですら音がしない!
木靴で踊ることにも驚きました。
ミュージカルといえど、劇団四季とは全然違い、宝塚はバレエよりだなと思った要因の一つです。
美しい動きをリアルで見ることの大切さ
フィナーレの大階段だけでなく、劇中のセットの階段であっても、下を見て下りることがない。常にすっと顔を上げ、つま先で階段を探ることもなく、足の裏に目があるよう。
体がぐらつかないあの下り方は、どういう練習を重ねているのでしょう。
舞台の動きは舞台映えするための動きで、日常の動きとは全然違います。
それでも美しい動きをリアルで見ることで、世界の見方も変わります。
わたしは劇場からの帰りしな、いつも見ている一般の人の歩き方をより詳しく分析していることに気がつきました。(キモいですな)
自分の動作に反映させることはなかなかできないけれど、なんらかの感性がぐっと刺激されるので、舞台に限らず美しいものは見続けたいです。
おまけで元宝塚歌劇団の男役・彩羽真矢さんがゲーム『アイドルマスター』(以下:アイマス)の「GO MY WAY!!」という曲を実際に踊っている動画をUPされています。
http://
趣味と実益が完全合致で羨ましい!!
前回公演のDVD。音楽がとても良かったので、字幕つきで見たい。
【送料無料】エリザベート-愛と死の輪舞-('09年月組)/宝塚歌劇団月組[Blu-ray]【返品種別A】 |