8/23、24の二日続けて靴の勉強会に参加しました。
合う靴を知りたくて勉強をしているのに、知れば知るほど靴が買えない。
いまの売り場の仕組みでは、そうなるのも当然でした。

ヨーロッパのような直営方式ならともかく、百貨店や量販店のように、靴を小売りがざーっと並べている販売形態では、なかなかあしに合った靴は買えません。
製造に関連していない販売員に、靴自体の知識がないからです。
「歩いていると、靴下がだんだん脱げてきます」
という声から、その方がどういうあしなのかピンと来る販売員の方が、どれぐらいいるだろう。

売り場に立つ人とメーカーが連携できていれば、
「この靴のこういう部分がクレームあった」
↓工場へ
「こういう改善をしてみた」
↓売り場へ
という靴の流れで、販売の人も職人も売り場に並べる靴への知識が深まるのに、分断していたらそら買うひとまかせのフィッティング。
合わない靴は売れません。
なぜ靴が合わないのか「解」がでなければ、販売する人だってモチベーション上がらず楽しくないでしょう。
売り場の苦しさは、傍から見てもひしひしと伝わります。

買う側の啓蒙は、わたしはずいぶん出来てきていると思います。
「わたしの足はこういうあしです」
と理解している人が増えてきているのに、
「あなたに合う靴はありません」
なんでやねん。

ありませんじゃなく、その声を然るべき場所に上げて、売り場に反映させる仕組みを考えてみてほしい。
靴がなければどこにも行けないのに、ありませんですまされていることで、どれほどの人が不自由な思いをしていることか。

靴が売れないとユーザーのせいにするのではなく、どんな靴なら売れるのかを考えて売り場に立つ意識をもち、そしてメーカーへバックする仕組みがほんとに必要。
ユーザーはちゃんと、こんな靴がほしいって大きな声で言っています。

連携がないまま「ならばわたしが」とあちこちで啓蒙をしてる現状を見て、行動力に対し、足りないのは目指すビジョンの設定と靴業界の政治力だなと思います。
いいわるいをいうのは簡単。誰だってできます。
靴販売、製造でないわたしでも言える。
中高年向けの靴は確かに購買層として大きいですが、その木型はいずれ合わなくなります。
その年代がピークで、人口も減少している。

代々木ゼミナールの閉校報道について、こういう見方もあります。
・【驚愕】代ゼミの恐るべき先見性。予備校から不動産会社に華麗な転身か。
既に実績多数。 : 大人のまとめ新聞
http://otonanomatome.blog.jp/archives/1008110693.html

「代ゼミは30年前から今の少子化を見越して、粛々と業態転換を進めてきた可能性がある」

データを読み取った上での、代ゼミの有り様。こういうことできるんですね。

日本の丁寧な靴づくりは、日本国内市場以外でも通用すると思います。
BARCLAYなんていい例です。
http://www.barclay.jp/

ちょこっと売り場レポート

8/23、大木塾の帰り大丸心斎橋店の靴売り場に行ったとき、
「日本人のあしに合わせたパンプス」
と称して秋冬パンプスがピックアップされていました。
どれどれとブランド名を見ると、
ケンネル&シュメンガー : KENNEL&SCHMENGER
ドイツ靴やがなー!!

ケンネルはもともと大阪伊勢丹に入っていたのですが、7月末の売り場閉鎖に伴い大丸心斎橋に移転していたんですね。(8月28日より心斎橋店で販売開始)
そらもちろんいい靴ですが、いい靴ですが…
いつまでもインポートに頼ることなく、わたしは日本の靴を買いたいです。
絶対、のびしろがあるんですから。
そろそろ次のステップの段階だなと思います。
わたしは靴難民がいない世界を望むよ!

翌8/24の勉強会ののち、こんどは難波高島屋の靴売り場に行った際、ソロデッセはまたもやセールのあおりで売り場移動中。
以前の日記には、「売り場不確定」って訂正いれました。