お直し屋さんとクリーニング屋さんのブログをいくつか愛読しています。
お洋服や思い出の品が息を吹き返すさまは、見ていてほんと楽しい。
素晴らしいお仕事です。

TV番組だと、NHK仕事の流儀 クリーニング師・古田武
http://www.nhk.or.jp/professional/2014/0526/index.html
めっちゃおもしろかったわ〜

COACHのバッグをザブッと洗っているところなんて、だよねー! やるよねー! 
二槽式の洗濯機に、やっぱプロは縦置きだよねー!
とニヤニヤしていました。単にバケツ代わりかもしれないけれど。

ショップの店員さんは、あくまでそのお店の品を売るための店員さんで、お手入れについて質問しても、
「手洗いできます」
「ドライマークなので、クリーニングへ」
という返答だけです。
マーク見りゃ誰でもわかることを聞いていないんですけどね。
店員さんは、お洗濯しないの??
自分が着ている自社のお洋服は着るだけではなく、お手入れまで込みで知っていてほしい。

・H&M ZARA は安いだけに購入には覚悟が必要
http://ameblo.jp/cleaning-bee/entry-11877448054.html

その行きつけブログの一つに、先日アップされた記事です。
まさに先のNHK番組内でも、メイドインチャイナの服の染料がバッグや衣類に移ってしまい販売会社へのクレームになって、クリーニング店に持ち込まれていました。
グレーに染まったCOACHのバッグ…悲劇。
中国製の服は染料の正体がなかなか掴めず、処理にとても苦労されていたのです。

「ZARAやH&Mの衣料からよく色が出る」
という現象も納得です。
でもそもそも、ZARAやH&Mの衣類ってクリーニングに出すほどのものか?? 
ペラペラのポリばっかじゃんとわたしは不思議に思ったのですが、次の記事を読んで合点がいきました。

・なぜユニクロは売れ続けるのか クリーニング屋の視点で考えてみた。
http://ameblo.jp/cleaning-bee/entry-11879677554.html

「全てだとは言いませんが、洗濯表示にドライマークを付けていればいい
というアパレルさんも少なくないかと思います。
例えば、ポリエステル100%の薄手のブラウスが水洗い× ドライ◯ 
になっているなんてよくあること。」

たぶんこれですね。
洗濯マークを実直にとらえ、ドライクリーニングに出されるのでしょう。
あのマークはてんで当てにならないですよ。
マーク通りに洗ってもだめになったバナリパのケースを踏まえて、わたしはもう信じることをやめました。
水洗いが一番だって。
そしたらプロのクリーニング屋さんも水洗いと書いてあり、ぐっふっふ。

ちなみにユニクロの製品は、以前より劣化しています。
周りに長年のユーザーがいるのと、わたし自身昨年店頭でニットに穴が開いているのを見ています。
これは、原材料の価格高騰が原因で、お値段据え置きにしているから仕方のないこと。
一度の洗濯でだめになったという声がみるみる増えてきました。

それと、いつもの南さんブログでもわたしと同じブログについて引用を交え、
・愛読しているクリーニング屋視点のブログ
http://blog.livedoor.jp/minamimitsu00/archives/4097447.html

「また、知り合いのデザイナーマンから言わせると
縫製仕様も年々簡素化されているとのことである。
これは中国工場の人件費高騰に関連してのコスト削減だろう。」

素材だけでなく、縫製もか…
ユニクロの値上げが報道されていますが、上げた分は製品に反映されないと推測しています。

アパレルとクリーニングは買い手であるわたしたちから見ると別個ではありませんが、それぞれの連携はなされていない現状です。
クリーニング店の苦言がなぜアパレルに反映されないのか。
靴業界でもそれは等しく感じます。
まだまだできることたくさんあるのにね。

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使い始めて丸二年、ようやく底が見えてきました。