書館で違う本を探していたときに目にとまったのが、これ。
長女
「長女が読む本」神津カンナ
表紙のイラストは、ダ・ヴィンチの素描が元です

1988年7月発行の本の文庫版で、1992年10月発行。
エッセイなんかはあまり発行年月日が古いものは借りないけれど、なーんか気になったのです。
「長女の育て方」じゃなくて「長女“”読む本」だよ、なにが書いてあるのかしら。

わたしは神津カンナという方は全然知らず、なんとなく字面を見たことあるような…というレベルだったので、家族構成を読んで結構びっくりした。
妹さんに「お姉ちゃま」と呼ばれている!!
カンナさんは長姉、妹さんと年の離れた弟さんがいます。

読み始めてみて、そうそうと思ったことがあるのは推測範囲内ですが、
『えっこれ長女の特徴なん!?』
っていうことがあったのに驚きました。

「長女の決断は何回も揺れ動く(P11)」

これの例はお料理のオーダーやデートの行き先など。
わたしは迷わないです。
食べものの好みがうるさいのもあるけど、でも、迷うっていうのはすごくドキッとする。
そうなのよね…結構揺れるのよね…
それでいて

「一度買うと決めたものは、長女はすぐに手に入れたくなる(P14)」

めっちゃそうーーーー!! 

「駆け引きが面倒くさく、また苦手」

めっちゃそうーーーーーーーーーーー!!
次女や末っ子はうまいんだって。ほんまに??

「帰宅直後の話し方でわかる“きょうだい順位”(P57)」

一番びっくりした。
「ただいま」と帰ってきて次にいう言葉で、きょうだい個性が違うというのです。
自分のことを話し出す一人っ子体質のカンナさんの母親、エンターテイナーの末っ子。
長女はというと、家族の所在をまず確認する。
ビッグニュースがありはやく知らせたくても、まず確認。
まんまわたしもそうです。

帰宅したら、「ただいまー」と言いながら玄関の靴を確認して、
「あ、今日お父さんまだなんだ」とか
「お母さんいないの?」
とかゆってるーーーーーーーーーーーーーー!!

このことを夕食時に両親に話したら、両親大受け。
父は「わしはそんなん気にしたことないわ」って。そうでしょうね…

「長女の料理は時間がかかる!?(P141)」

駆け寄って握手したくなったわ。

「長女が料理を作るとき、まず、きっちりと献立を立てないことにはスタートできない。(省略)献立ができると、材料を決め、どこの店で買うか決める。それをすませてからやっと料理に取りかかるのである。(省略)順序よく、一つ一つ丁寧に作っていかないと気がすまない」

そしてくたくたに。

うわー!! おんなじーーーーー!!
そやねん、だからイヤやねん(;△;)
めっちゃ時間かかって、疲れて、お腹空きすぎて動けなくなる。
それならもう、作らず飢えてる方がええわ。

「長女は占いに影響されやすい(P202)」

占いは内容を覚えていないので影響を受けている自覚はないけれど、この見出しの本文に

「長女はもともと人の世話をしたり、なにかを教えてあげることが大好きである。しかし、人から言われたことを、非常に気に病むところがある」
「次女や末っ子のように、自分の言いたいことだけ言って逃げたり、聞きたくない話は適当に受け流すということができない」
「その上、案外相手の言葉に影響されやすい一面も持っている。」

そうです、ほんまに。自分でもイヤになる。
でも、自分がこういうもんだとわかるのと、そうじゃないのとでは違う。
そんな場面に遭遇したとき、クセだと思えばいい。

でも違うなーというとこもあって、

「褒められて伸びる一人っ子・叩かれて伸びる長女(P188)」

ムリムリムリ。
わたしは前職で叩かれるのほんとにキツかった。

「長女は影でこっそり努力する(P206)」

なんてこともない。


長女のコンプレックスとどう付き合うか、そういったことで最後締められていますが、その部分が物足りないので、他の著作も読みたくなりました。