べくら高原からの帰り、戸狩の暁の湯に通りかかり
『まだ一度も入ってないなあ。今日がチャンスかも。お風呂セット持ってきたらよかった (>_<)』
と思っていたら、おばちゃんが一旦宿に帰ってまた送ってあげるよ~と言ってくれたので、ありがたくお言葉に甘えましていざ参上!
その前にお隣の“あかつき亭”で天丼を食べました。
わたしの頭の中では卵で綴じたどんぶりを食べるはずが、なぜ天丼をオーダーしたんでしょうね…
おいしかったけど。
さらに、レジでおじさんがおやつにアーモンドチョコをくれた! わーい(^-^)

暁の湯の露天風呂は、田んぼを見下ろす温泉です。
http://www.mtlabs.co.jp/shinshu/onsen/togari.htm
湯船で立ち上がってみると、向かいの山(高社山かな)もよく見えるのですが、田んぼの中の民家もすごいはっきりわかる。
てことはですね、これ向こうからも丸見えって事じゃん!?
地元の人と、これまた合宿らしい学生さんが主なお客さんですが混み合うことなくゆっくり入れました。
あ~快適だ。温泉サイコー。
将来温泉をひいたうちに住みたいぜ。

御機嫌でお風呂をあとにしたわたしですが、施設を一歩出ると、闇。
21日に一度ここへ立ち寄ったとき、猫の高橋とらさんがいたおうちが暁の湯の駐車場を出てすぐ、坂の途中にあるのですが、この駐車場からがもう“闇”としかいいようのない暗闇で、まじで道がわからない。

四つん這いで歩きたいほどの闇です。
境目も何もない、闇。
駐車場なのに、なぜ街灯がないのだ…
坂は…坂はどこから始まるのだ…

うちの田舎もこれぐらいの闇ですが、さすがにひとりで懐中電灯もなく歩くことはしません。
『しまったー! おばちゃんに懐中電灯借りておいたらよかった!!』
とは、後の祭りです。わたしは所詮都会の子なのです。
つくづく21日に一度散策しておいてよかったと思いました。
でなければ、地図もなく(あっても見えへんけどな)、真っ暗闇の道を歩いて帰ることができなかった。
自分の靴の色もわからないぐらいだから、安全のため手に白いタオルを巻いて、ぶんぶん振りながら歩くことにしました。
車を運転する人に気づいてもらうためです。
背中に背負ったお風呂セット入りのおしゃリュックは、反射板なんて入ってないですから。

『色は光の反射である』
『つまり、モノは光がなければ存在しないに等しい』
『いまこの世界に存在するのは、わたし一人ともいえる』

そんなことを考えながらよちよち坂を下っていくと、やっと大きな道に出て、ここからはぽつんぽつんと街灯があります。
そして空の雲がすっきり晴れ、戸狩に来て初めて夜空に遭遇できました!!
きゃー!! 星が見える!!
わたしの歩く方向(南)に、夏の星座で赤い星が目立つ“さそり座”出現です。
蠍座の女やし、これは僥倖。

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ヨタヨタと宿に帰り着いたら、おばちゃんが宿の街灯を灯してくれていました。
こんなとこに照明があったのね。
ただいまー おばちゃん、星が見えるよ!!
わたし、こっちに来て初めての星です!!
「あら~よかったわね~(^-^)」
そしたら街灯を消してくれて、ふたりでお庭のベンチセットに座り込み、しばらく星空観測です。

ほんとはもっと降るような星らしいですが、わたしには十分降るような満天の星です。
コンタクトを入れているので、星が見えすぎるぐらい見えまくり、蠍座を見失いました。
周りが田んぼなので、お庭で話し込んでも誰にも迷惑かけない環境が、すごくいい。
以前は大学の天文部の人が合宿で夜に山に入って観測したり、宿にも大きな天体望遠鏡があるので体験学習でこどもに星を見せたりしてたそうで。

いいなあ

でも、山の麓って雲が出やすいから、夏でも案外星空に遭遇できないんだよね。
わたしも長年田舎に帰省していて、蠍座を確認できたのは一度しかありません。
星空が見れないときは、肝試しにするんですって。
「今年は一人だけ泣いちゃったわよ~(笑)」
別に誰も脅かしたりしない、山の神社まで歩くだけの肝試しですが、そら都会のこどもにあの暗闇は恐怖でしょうね。

結局10泊の滞在で星空を見れたのは、この一度きりでした。
よかった、ほんとによかった。
この日の気温21~27℃。
明日はいよいよメインイベント、関東の友達と合流して戸隠神社です。
早めに寝ます。

つづきます