が録画していたのを翌日に見たのですが(オンエアの日曜夜は八重の感想書いてるので)、時間拡大なのも知らなかったです。

「ああ〜! いいところで!!」
と地団駄踏みました。
そりゃ初回だもんね、いいとこで引くよね。
初回のストーリー
http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/story/01.html

半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX


めっちゃ面白かったです。
まず絵面的におもしろいのが、いまの阪急百貨店に舞台である東京中央銀行大阪西支店の看板がくっついてるんですよ。
見慣れたうめ阪がえらいことに(笑)

あと、ヒルトンでお茶していたり(背景にJR大阪駅)、「ここは!」っていうところがばんばん出てきて、エンドテロップの撮影協力を一時停止して全部チェックしたがな。

そして、キャラクター濃すぎ。
善人側も悪人側も全員が濃いだけでなく、えげつないまでの徹底したキャラ作り。おかまの国税監査官とか、アリなん(笑)
大阪の社長の愛人に壇蜜が出てきた時は、「もうお腹いっぱいじゃー!」ってなりながらも、面白すぎて目が離せない。
全員パワーありすぎです。
視聴率、初回は19.4%いったのも、わかる。

あと不気味にリアルなんです。
テロップ見るまで原作を全然知らなくて、てっきり「ハゲタカ」系のお堅い小説だと思いきや、エンタメ系の小説みたいですね。

過去に金融ではないけれど企業のグループ会社にいたことがあり、そこでは本丸から午後6時に発信される人事発令を、一斉にチェックしていました。
飲み会の席にもプリントアウトして持参します。
いまならスマホで持ち歩くんですかね。

自分の発令じゃなくて他人の発令を見るために、毎月毎月よくまあやるなと冷めた目で見ていました。
「誰々がどこどこに行った」
「誰々が昇進した」
中にいるとごく普通に思えるのでしょうけど、本丸関係者でもないわたしから見ると正直、ゲスいなって。
本丸関係者がその日一日こっそり情報収集、情報交換している様も『小学生の秘密のお話し会か』と見苦しく思っていました。

一度失敗したら本店から飛ばされて戻れないとか、くあ〜同じ!
銀行同士が合併しても、出身行で派閥ができるとか、どこかの銀行がこのせいでATMトラブル酷かったですよね。
グループの合併って、数字の上では良くても、中で働く人にはいいこと全くなかったです。

社宅の人間関係も、リアルだったわ。
あれ、ほんとはもっとひどいって聞きますよ。
でも、上戸彩の演技はどうなんでしょ。
ああいうキャラクターなのは理解した上で、上戸彩が出てくるとなんかちょっと醒める。

銀行系のドラマってNHKでも時々見ていたのですが、つくづく銀行屋っていう存在が嫌いになります。
これ見て銀行屋を目指す学生は、相当野心があるわ。
主役の半沢直樹はまさに銀行のせいで家族を亡くしたのに、それでも入行してるもん。
ドラマはフィクションだけど、現実をドラマ向けにマイルドにしてくれてるのであって、現実はもっとえげつないで。

ドラマの中のセリフで
「銀行は 晴天に傘を差し出し、雨天に取り上げる」
ていうのがあるのですが、まさにそれ。
銀行は裕福な人にしかお金を貸さない。
裕福な人には、大金必要なの?
銀行ってなんのためにあるんだろう。
そんなことを銀行ドラマ見てるといつも思います。
そんで、銀行のおかげでお金のイメージも悪くなる。

ただこのドラマは下克上ドラマみたいなので、ラスト、スカッとできることを期待して見続けます。



原作シリーズの第一巻にあたる。